櫻イミト

西鶴一代女の櫻イミトのレビュー・感想・評価

西鶴一代女(1952年製作の映画)
3.0
パワハラ演出の溝口監督。直後に撮られた「山椒大夫」「雨月物語」と比べ、今作の方が演出・撮影・美術とも好み。行間を生かす演出が長回し撮影とシンクロしている。画が直後の作品とあまりにも違うので調べてみると撮影者が違っていた。今作は平野好美カメラ。前述の2作は有名な宮川一夫カメラで、溝口監督は全て画作りを宮川カメラにお任せだったとのこと(だから狭い画角ばかりだったのか)。最後まで悲しく苦しい話が続くので2時間以上はヘビーだった。また、当時40歳以上の田中絹代が未成年を演じる前半は違和感が大きかった。ヴェネツィア国際映画祭で国際賞を受賞。
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