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西鶴一代女のotomのレビュー・感想・評価

西鶴一代女(1952年製作の映画)
5.0
御所勤めから旗本、化け猫様を経て托鉢ENDで諸行無常が過ぎる。一つずつ身を落とす方向を前提に上がったり下がったりしつつ、結局どん底へって事で体張ってる流石の田中絹代。走馬灯如く、五百羅漢を前に過去の男達を思い浮かべる演出で不憫の度を超えてはります。適材適所な溝口的長回しも品を感じる。人の世から行き着く先は解脱で少しホッとする。傑作。
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