TAK44マグナム

七瀬ふたたびのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

七瀬ふたたび(2010年製作の映画)
3.0
筒井康隆原作の有名な超能力SF小説を監督・小中和哉、脚本・伊藤和典という豪華タッグで映画化したもの。
意外と凶悪な美人超能力者の七瀬と仲間たちが、能力者を排除することで現人類を守ろうとする謎の組織に追われる・・・といったお話なんですが、まったく普通の出来ですね。可もなく不可もなく。

尺の足りなさを、回想シーンでキャラクターや状況の説明をすることで、一応解消しています。
ただ、基本設定を知らないと、初見の人にはちょっと難しいのは変わらないかも・・・。

超能力の演出は、まあこんなものかと。分かりやすいのではないでしょうか。
同じ能力者でありながら、能力者たちを排除しようとする吉田栄作とのテレパシー戦は、余計な台詞で説明することなく映像で見せてくれるので、邦画にありがちな「すべて台詞で説明しちゃいがち」という恥ずかしさが感じられず良かったです。

空を飛ぶ七瀬の場面の合成が酷いとか、敵特殊部隊が哀しいぐらいショボいとか、予算の都合上と思われるチープさは、いかんともし難い感じですが、俳優陣の皆さんの熱演からは頑張ってカバーしようという気概は感じ取れました。
前田愛は役が似合ってなかったですけど。

割と血がドバーな場面もあるので、苦手な人はヘンリーが能力を使おうとしたら目を覆いましょうね。


※再レビュー

huluにて