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デアデビルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

デアデビル(2003年製作の映画)
3.5
マット・マードック(ベン・アフレック)は幼少の頃、盲目になるとともに他の感覚において超人的な能力を持つようになった。彼は昼は弁護士として、夜は法で裁けない悪を駆逐するため、デアデビルになり戦うようになった。

映画の序盤でボクサーである父が八百長を持ちかけられるもボクサーとしての誇りがそれを許さず試合で勝ってしまったため、ギャングに殺されており、このことがマットの「悪」を許さないというヒーローとしての根幹を成していることが分かりやすく描かれている。しかし、「正義」として何をなすべきか葛藤している部分もしっかり描かれていた。
デアデビルの特徴として「盲目」であることから来る聴覚、触覚などの超感覚が、映画上、レーダーで捉えているかのような特殊なビジョンで描かれており、それがかっこよかった。但し、超感覚がある以外は普通の人間(もちろん格闘など鍛えてはいる)であるため、戦闘ごとに結構ダメージを受けており、盲人用白杖にワイヤーを仕込んだ武器を使ったアクションも個性的だが、特にこれが強いという感じは受けなかった。限りなく素の人間に近いヒーローという印象を持った。
ストーリーとしては分かりやすく、エレクトラとの出会いからラスボスのキングピンとの対決まで真っ直ぐ突き進む。途中に出てくるブルズアイ(コリン・ファレル)が悪役としていい味出していた。
なかなか面白かったと思います。
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