はちごう

深夜の告白のはちごうのネタバレレビュー・内容・結末

深夜の告白(1944年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画の授業で鑑賞。
典型的なフィルムノワール!

この映画はとにかく全編通して照明が全てを物語ってる。ローキー照明かっこいい!!

特に顕著なのは回想シーンのウォルター。フィリスに出会って、ウォルターがどんどん闇に侵食されてるのがブラインドからの光で表現されていて、堕ち切った時には完全に闇の中(車の中で殺すシーンとか)。

そして自分の罪を告白しにオフィスに行った時も真っ暗。ただ告白している時にブラインドから本当に微かな光が入ってきてるのはウォルターの残りの良心の現れでは..。完璧な悪になれなかったウォルターが手に入れるはずだったお金もフィリスも失って、最後にキーズのオフィスに行くのが泣ける。


いつもキーズのたばこに火を点けてあげるウォルター、そしてウォルターの最期にはキーズがウォルターのたばこに火を点けてあげる...。2人の関係性が1番出てるシーンで好き。

そもそも最後あたりにフィリスが自分でたばこの火を点けてるシーンがある時点で、ウォルターとフィリスの関係性が明らか。でもフィリス二発目撃てなかったんだよなぁ...。


ウォルター→キーズ ‘I love you, too’
フィリス→ウォルター ‘I never loved you, not you or anyone else.’

個人的にこのセリフの対比が上手すぎて痺れた。かっこよすぎる。


課題のために5回以上見たけど何回見ても面白い。何回見ても指で火をつけるシーンはかっこいい。クラシック映画大好きだ〜!
はちごう

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