このレビューはネタバレを含みます
物語の構成はもちろん完璧なんですが、
愛する人と計画を実行する高揚と緊張
↓
罪をおかしてしまったあとに襲う不安と疑心暗鬼
↓
愛しているが仲間割れしてしまう
墓場にたどりついたときの諦め
この矢印のグラデーションが丁寧に描かれている。もう、それはゆっくりと、でもはっきりと感情が移っていくのが手に取るように伝わるのだ。
観客は、「この男にあとはない」とわかった状態で、回想がはじまり物語が進んでいく。
だからか、どんな瞬間にも緊張の糸が張っていて、居心地が悪い映画になっている。
台詞や、シーンが思わぬところで重なったりする。口のうまい保険営業マンに丸めこまれるように粋で、巧み。
名作ですねえ
計画は自分が一番疑わなければいけないし、肝心な場面は一人で挑むのが一番だね。詰めがあめーんだよ!