このレビューはネタバレを含みます
犯人が自分の犯行を独白するという倒叙サスペンスの形式。「刑事コロンボ」「古畑任三郎」などの先駆けかもしれません。
倒叙ものの醍醐味は「なぜ犯行がばれたのか」という点にあるのですが、その点で本作は、やたらと頭が切れる同僚の保険調査員によって主人公がどんどん心理的に追い詰められていくところがスリリング。最後は彼自身も嵌められたことがわかり、倒叙サスペンスでありながら、悪女サスペンスでもあったというオチでした。なかなか面白いですね。
BSプレミアム「プレミアム・シネマ」にて。