柳之貓

アヒルと鴨のコインロッカーの柳之貓のレビュー・感想・評価

4.1
ちょっと惜しい良作

「聞いたことあるようなタイトルだけど未鑑賞だな」と観始めたが、Vシネか低予算映画のような画作りに、取ってつけたようなセリフ回しでキャラが浮いて見える瑛太の演技に、開始10分程度で打ち切って風呂に入った。
だが、どうにも気になってWikiで調べたら、一流作家原作のサスペンスと知って慌てて戻って観る。

結果的には、構成が上手く練られ、素晴らしいものであった。
ただ惜しむらくは、上記の通り序盤がつまらな過ぎる点と、それの大きな原因であろう主人公・椎名の魅力の無さだ。

気弱なのか図々しいのかよく分からん性格してて、演じる俳優は良かったのだが、そのウジウジしたキャラクターがテンポのダルさを引き起こしてて良くなかったな。

最後まで観ればなかなか悪くなかったと思うけど、前半はホントに入り込めないので、キャラへの理解が後半で追いつかなったし、それどころか途中でやめてしまう可能性もあるのが勿体無い、そんな感じがした。
柳之貓

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