ケンジモンデン

アヒルと鴨のコインロッカーのケンジモンデンのレビュー・感想・評価

5.0
2006年公開。
伊坂幸太郎原作、いまや金ちゃんでおなじみの濱田岳の出世作です。

大学入学を機に仙台で一人暮らしを始める青年と、
「一緒に本屋を襲おう」と持ち掛ける、隣に住む男の奇妙な友情。

原作ファンも納得の極上ミステリー度:★★★★★
極上なので何回でも観たい度:★★★★★
切ないけどボブディランはあたたかい度:★★★★★


原作の構成を上手い具合にアレンジして
2時間にまとめ上げているあたり、
映画の力を感じる作品。
真実はあまりにも切なく、
なんともあたたかな話だった。

濱田岳、瑛太、関めぐみ
松田龍平、大塚寧々
この5人、ぴったりでした。
ちょっと原作と松田龍平は違う感じだけど。
瑛太とかなかなかやるなぁ笑

出会う人で人生は変わっていくし、
優しさの形も変わっていく。
聞こえてきた鼻歌に惹かれていくような、
そんな出会い方って、なんだか素敵だ。
切なくてあたたかくて元気になります。

けして物語を暗くさせないボブディランはやはり神で、
「神様を閉じ込めよう」とするラストは
原作では味わえないものがありました。
両方読んで観て損はない。はず!
文句なしの☆5。
※No animals was harmed in the making of this film.