「三枚起請」「居残り左平次」「五人廻し」「明烏」「お見立て」「文違い」「棒鱈」「錦の袈裟」「二階ぞめき」…あ、「文七元結」他。
映画と同じ様に大の落語好きでもある私にとって吉原はもちろん四宿の岡場所(品川・新宿・板橋・千住)を舞台とした廓噺は大好物であります。
それなのに…あぁそれなのにそれなのに…
このあたりの映画は観てこなかったのには
落語というものがたった一人のおじさん、おじいちゃんが(勿論 女流落語家もたくさんいるけどネ)座布団に正座して喋るだけなのに原色でその街並み、部屋の様子からそこで働く女性達の美しさは辛さ、ずるさなんかが頭の中で鮮明に見えているからだったのかもしれない…ま、これ今まで観てこなかった言い訳ですな。
本当に美しくも悲しく素晴らしい映画だったなぁ。
藤真利子、西川峰子そしてかたせ梨乃の凄まじい事!本当に美しくて素晴らしいその演技!もうね、たまりませんよ。
二宮さよ子、さすがの御職である!
緒形拳の役どころ、岸田今日子のナレーションなど私的に嬉しいところもあり。
これ、今にして「必見」だと思うのに何故いまの今まで観なかったんだろ?猛省。
吉原の仕組み、しきたり、女性達の悲哀等々ホント勉強になります。
…あ、落語聴くのに勉強になるって事ネ。