冒頭の人馬の塗れる戦闘シーンが圧巻の迫力~!
むしろ、ガマの怪獣シーンが、ちんけなので こっちでやったら~。
「兒雷也」が本作で『自来也』となる下りが、一夢仙人との問答で明かされるが、当時の大衆が理解出来た "現代語"と"時代劇背景の言語"との間。
野武士・佐久間正盛一味によって滅ぼされた更科輝隆の一子・太郎丸は、仙人より妖術を授かるが、同じく佐久間正盛一味によって滅ぼされた武家の娘"綱手姫" と一夜の宿を貸す悪党 "大蛇丸"も何故か妖術を使える忍術"三"妖伝。
山で仙人に育てられた太郎丸の、女性との恋愛を教われず、気位の高い自任すつ美女に示すそっけない態度といきなり迫る悪党の態度の対比が可笑しい。
仇討ちを打つ仇に事前予告をしてしまい、警護が厳重となってしまうことを嘲笑う自来也。
が、しかし 妖術をもって突然、仇の前に現れることも出来る矛盾。
怪獣特撮映画の走りなのか、幼稚な技法も可笑しい。
国立映画アーカイブ 2023/11/29