ドクター

告発のドクターのレビュー・感想・評価

告発(1995年製作の映画)
5.0
随分昔に横濱の名画座、横濱日劇(閉館)で鑑賞。
この映画、僕のBest1かも知れない。
元々ノンフィクション映画が好きなtypeだが、そんな自分にもとてもセンセーショナルな作品だった。
アルカトラズ刑務所で起きたあまりにも非人道的な投獄が明らかになった事件が題材。
想像するだけで、恐怖以外の何物でもない感情が溢れ出てくる。
ケビン・ベーコンもクリスチャン・スレーターも素晴らしかった。
僕は、学生時代この映画を観て、1度弁護士を志したいと考えたんだったな。
然し、余りにも様々な事案に感情移入しすぎる事なく捌いていかねばならない弁護士に、向いてないなと考え、学者の方面へのshiftをしました。
この映画を見終えた後もそうだったが、感情移入し過ぎて、暫く放心状態に成ってしまった。
その位この映画はセンセーショナルだった。
こんな事実あっていいのか?
と頭の中で怒り、絶望、焦燥感等々の感情がぐるぐる頭の中を巡り、暫く何をしていてもこの映画の事が頭から忘れられなかった。
つまり、僕は特定の事案に感情移入し過ぎる事が予想され、弁護士向きではない。
ケビン・ベーコンとクリスチャン・スレーターが2人でトランプを弾くシーンがあるのだが、何とも情緒的で素晴らしい映像美だったのを強烈に覚えてる。
人間の狂気と友情、等々を様々な視点から描き切った秀作です。
是非多くの人に観てもらいたいと思います。
ドクター

ドクター