psychocandy

告発のpsychocandyのレビュー・感想・評価

告発(1995年製作の映画)
3.8
アルカトラズ刑務所での実際の出来事をもとにした実話。

物語自体は、主に刑務所、留置所、法廷を舞台に進行していき、シチュエーションが限定されるため、やや単調な感じがしないでもないですが、それでも観ている人が最後まで惹きつけられてしまうのは、やはり俳優陣の圧倒的な演技力に釘付けにされてしまうからでしょう。

若き弁護士ジェームス役にクリスチャン・スレーター、憎き刑務所副所長役にゲイリー・オールドマン。そして、やはり圧巻は、物語の中心人物である囚人ヘンリー役のケヴィン・ベーコンの演技。正直なところ、観ているこちらがちょっと引いてしまうぐらいに、まるで実際の囚人の魂か何かが憑依してしまったかのような、鬼気迫る迫真の神演技をみせています。ケヴィン・ベーコンって、こんなに凄い役者だったのですね。

役者の演技が神懸りすぎて、むしろそれが作品全体を喰ってしまっているような、そんな皮肉すら感じてしまう作品でした。
psychocandy

psychocandy