◼️概要
1995年のドラマ。サンフランシスコの監獄島アルカトラズで殺人事件が発生。犯人は懲役25年の刑で服役中の青年ヘンリーで、新米弁護士ジェームズは、アルカトラズ刑務所の人権無視の劣悪な内実を知る。
◼️キャスト
ジェームズ:クリスチャン・スレーター、ヘンリー:ケヴィン・ベーコン、副所長ミルトン:ゲイリー・オールドマン、ウィリアム:ウィリアム・H・メイシー
◼️感想
重た過ぎる。ひどい話。実話にインスパイアされたとはいえ、大幅に脚色されており、もはやフィクションとも言えるが、映画としては上質な作品。被告側にとっては敵ばかりで頼れる人が、いない中、裁判官が厳しいながら理解ある人だったのが大きい。
ケヴィン・ベーコンの演技がピカ一。ゲイリー・オールドマンの怪演も見どころ。ケヴィン・ベーコンの妻キーラ・セジウィック(結婚は本作より前の88年)が娼婦役で出ていてびっくり。
◼️メモ
原題は「Murder in the First」。実際にあったヘンリー・ヤング裁判をベースとし、多くの脚色を加えている。
アルカトラズ刑務所は1934年開設、63年閉鎖。ザ・ロック、囚人島、監獄島とも呼ばれた。閉鎖の理由は諸説あり、食料や物資はすべて船で運ぶなど運営費が高く、塩害など維持費が高額だったことが有力とされる。
閉鎖後、1969年11月20日から71年6月11日までインディアンが島を占拠、政府に対する抗議活動を行った。71年、国立公園局が島を取得し、ゴールデンゲート国立レクリエーション地域の一部となった。
✳️再鑑賞
