中学校の時の
美術の先生に勧められて初見
その時は凄まじい…
という感想だけだった。
貧しくて、ちょっとのお金を
盗んでしまった主人公が、
独房に入れられ、
ありえないほどの拷問を
長年受け続ける。
そんな彼に
担当としてついた弁護士と
その囚人の友情の物語。
拷問を受け、
蜘蛛が友人で、
自分の排泄物を食べる、
それが彼の人生だった。
でも弁護士に出会って、
初めて女を抱き、
初めて人とまともに触れ合う。
人生は不公平。
凄まじい人生の中で出会った、
たった一人の人間の友人は、
彼にとってはかけがえのない、
喜びだったんじゃないかなー、と
年をとった今、思う。
一度見ると、
いつまでも忘れられない、
素晴らしい作品。