サルティン

告発のサルティンのレビュー・感想・評価

告発(1995年製作の映画)
5.0
中学校の時の
美術の先生に勧められて初見

その時は凄まじい…
という感想だけだった。

貧しくて、ちょっとのお金を
盗んでしまった主人公が、
独房に入れられ、
ありえないほどの拷問を
長年受け続ける。

そんな彼に
担当としてついた弁護士と
その囚人の友情の物語。

拷問を受け、
蜘蛛が友人で、
自分の排泄物を食べる、
それが彼の人生だった。

でも弁護士に出会って、
初めて女を抱き、
初めて人とまともに触れ合う。

人生は不公平。

凄まじい人生の中で出会った、
たった一人の人間の友人は、
彼にとってはかけがえのない、
喜びだったんじゃないかなー、と
年をとった今、思う。

一度見ると、
いつまでも忘れられない、
素晴らしい作品。
サルティン

サルティン