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星影のワルツのprasticのレビュー・感想・評価

星影のワルツ(2006年製作の映画)
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後輩が「めちゃくちゃ好きな映画で、今日届いたんです!」といって嬉しそうに流し始めた映画。
めっちゃ変な映画だった。半分くらい寝てた。後輩はシーンの切り替わりごとに爆笑していた。

監督の若木慎吾の祖父との思い出にある抽象的な質感を映像化したものだという。
ネットの情報によれば、若木さんは写真家で、この祖父に関する写真集を発表したのち、上方漫才の巨匠を主役に得て、お祖父さんの映画を撮影するに至ったとのこと。
ネットの記事には吉本ばなながコメントを寄せており、若木氏はその後、吉本ばなな原作の小説を映画化している。

絵画にばっちりなりきれていないゴタールみたいな冗漫でアマチュア芸術っぽい映像が続くのだが、それが絶妙に観れる。演技もみんな下手で、棒立ちか歩いてばっかで動きもなく、BGMといったら波の音が大半だし、眠くなるけど、変な魅力があって、面白かった。
おじいちゃんと写真家の息子の演技が面白い。
おじいちゃんの兄が亡くなったあと、家族で海へ行って、おじいちゃんがレクイエムのようにバイオリンを弾き、歌をうたうのだけど、このシーンが特に良い。

映像が素人っぽいだけに、自分でもなにか撮れるような気がして、とっても映画を撮りたくなった。
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