このレビューはネタバレを含みます
めちゃくちゃおもしろかったー
エンドロール後のラストシーンのあの後味の悪さなんだよ…
沈黙は肯定なのか…
世間をにぎわした佐村河内氏のドキュメンタリー
FAKEってタイトルの通り、出てくる人みんなどこかフェイクを入れていたのかなと思う。
記者会見の後、共作という主張をうやむやにして報道しなかったマスメディアだったり、新垣氏も神山氏もインタビュー拒否するのはどこかでフェイクがあるからかもしれないし。
外国人のインタビュアーの「1つでもいいから作曲できるとこ、楽器が弾けるところを見せてほしい」という核心つく質問に対して、うーんみたいな態度を取り続ける佐村河内氏。
そのあとに森監督から作曲してみてよと言われたらシンセを新しく買って作曲しだす。
結局できるのかできないのかもわからない。
なんかずっと気持ち悪い不気味な感じが続く。
ケーキめっちゃ食べてるし。
奥様もめちゃくちゃミステリアスで何考えているのかわからない。
ただ本当にきつかったシーンが、新垣氏が出るバラエティ番組を見る佐村河内夫妻。
自分はメディアのおもちゃにされて片やビジネスパートナーだった新垣氏はちやほやされてという構図がめちゃくちゃきつかった。
それに対して監督が言った「テレビ作る人は信念とか思いがない。出てきた人をどう使えばおもしろくなるかしか考えていない」というのもなるほどなと思った。
最近ツイッターでもテレビでも炎上した人にその他大勢が便乗して寄ってたかってリンチにするのが多すぎる。叩いている人はスマホとかテレビの板とか箱に表示されてるものにやいのやいの言ってるつもりかもしれないけどその向こう側には、血の通った人がいるというのを今一度考えなおした方がいいと思う。
勝ち馬にのって叩かれている人を叩いて優位になろうとする心の貧しい人にはなりたくない。