禁煙宣言でアップになる猫ちゃん、巻き込まれちゃっててかわいい。極り悪くて帰りたくなるシーンとささやかな愛情に満ちたシーンの連打でパンチドランカー状態。
佐村河内さんの疑惑だけではなくメデイアや市民のおもちゃにされた側面にもフォーカスしていくと、日本の片隅で営まれるユーモアに包まれた日常がするする見えてくる。一連の騒動に関する彼の主張はまったく信じるに足るものじゃないけど、このあたたかい愛と生活を育んできた姿まで嘘だということはできない。知りようがない。というかクリティカルな質問できるのってやっぱり外国のジャーナリスト(外部の人)なんだね。
でもまあ「すべては多面的でグラデーションなんだ」とか誰も否定できないありふれた結論の心地よさでそれなりの心の安寧を保って終了か、というところで本気を出されて呆然としたままエンドロールに放り出された。あの空気に耐えられるほどまだ人間できてない。やっぱり早く帰ればよかった。ドキュメンタリーっていいな。
