ギャス

FAKEのギャスのレビュー・感想・評価

FAKE(2016年製作の映画)
3.3
2016.6 7th +k,h

耳の事。作曲の事。数点の「事実」を伝えただけの映画だとすると、話題になりすぎだろう。むしろ、それがこんなに話題になるこの世の中のおかしさが浮き彫りになるくらいだ。
しかし、映画は人間の「拠り所」も描いていてそこに深みを感じる。
この映画のスタンスで、新垣さんの真実、彼がなぜこんなに注目を浴びることを欲したのか(本当に注目を浴びたかったのかも含め)、計算なのか流されたのか、いったい誰なのかそこを深掘りしてみてみたい気持ちになった。

意外とエンタメな演出にも驚いた。最後に向かってある疑問を溜めて溜めて、浄化的な爆発。不自然なくらいうまい流れだ。ラストの沈黙もスッキリさせないのがうまい。
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