ハズブロ社が発売したボードゲーム、『レーダー作戦ゲーム』を原案とした作品。発表時は誰もが「はっ？」と思ったことと想像する。
基本的なストーリーは、地球上の物質でないためレーダーに映らない敵戦艦と、夜間のために目視もできない状況に、三隻の駆逐艦が孤立する。どうやって戦う？ というもの。まさに「見えない相手戦艦の位置を推測し、攻撃する」というボードゲームを踏襲している。
そして映画自体は、エンターテインメント作品のお手本のような出来だ。131分と長めだが、無駄のないキャラクター、バックグラウンドが少ない敵、分かりやすい戦場描写、いい意味で思考停止できる物語。余計なことは考えず、スッキリしたい人にオススメしたい作品となっている。
とはいえ、再視聴に耐えうる深みもあるので、落ち着いてから見直すのも楽しい。停止させた思考を再起動して、画面のディテールを見て回ったり、宇宙人の行動を観察してみたりすらば、もう一回り大きな世界が味わえると思う。
