あ

東京流れ者のあのネタバレレビュー・内容・結末

東京流れ者(1966年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

抵当に入ったビルが大塚に渡ったかと思ったら、扉から吉井の死体がこんにちはして、テツが落下。倉田のおやっさんが大塚の手下に発砲したら女がパタッ、いやお前が死ぬんかーーーーいってなったらテツさん東京からでてっちゃって、作り物感満載の雪景色からこんにちはしたかと思ったら蔵で銃撃からの目ん玉ポーーーんなって佐世保にぶっ飛んでバーで外国人たちと吉本新喜劇やってたらおやっさんが裏切り!?からの東京にとんぼ返りして盃返して、流れ者には女はいらねぇ...

これほど好き勝手やって90分以下に収めるって...
こういうのでいいんだよ映画の典型でした。

それにしても、夜の店を舞台空間のように扱ったところはびっくりしました。最後テツが扉を開けたところで、汚いヤクザたちの黒い服が浮かび上がったところの見せ方の鮮烈さには、最後まで無茶苦茶やって最後の最後まで魅せてくるな、と思いました。また、傷だらけの上半身を見せて、行く先々でトラブルに見舞われる流れ者の宿命を見せておいてから、鏡に銃弾が打ち込まれるところなんかもめちゃくちゃ良かったです。ただ今の時代から見ると、女たちの扱いが雑いのが目立つのは難点ですね。
あ