【廃墟に唄えば】
所々ミュージカルになったりする所がサミュエル・フラーの『東京暗黒街・竹の家』に似てる。木村威夫の美術がオシャレな、清順美学に溢れた中期の代表作。映像が凝っていてカラフル。
渡哲也はこの頃からイイ男❗️代表作『仁義の墓場』とは全く違ったタフガイの魅力が炸裂した一編でもある。懐かしい昭和の風景が見られて浅草の花屋敷みたいな風情もある。
かなり面白く拝見できるのだがストーリーは薄味で大して印象に残らない。よくあるオシャレ映画としては及第点なんだけどね。トチ狂ったノリがやはり初期の『ルパン三世』を想起させる出来。