ダリオアルジェント製作脚本である程度は見れるが、基本シュールギャグがオーソドックスすぎるゾンビ⁇映画。
監督は新人さん？らしいが製作脚本にダリオアルジェント、でゾンビ映画という宣伝に釣られなんとなく見てみた。
まずオープニング、アップテンポなハードロックが鳴りまくるアメリカンな電車内、席に座っていた女性に突如薄っすら見える謎の影にちょっと笑う。そして電車を降りてからなるべく見せないスタイルでゆっくり現れる半仮面男にキャーッてなりそうな感じがチケット配るだけのおっさんという肩透かし、まあホラーチックな青春ストーリーが開幕するわけだ。
前半は立派な映画館でオカルトホラーを鑑賞する人々を、画面内のストーリーの反映やリアクションでコメディ調に見せていく。まあ英語でアメリカが舞台っぽいが、来てる客層の猥雑さがさすがにイタリアっぽい選択というか、同じ映画でもリアクションが全然違ったりもはや映画館にいるだけで映画見てない客もいたりと後の"ニューシネマパラダイス"にも通づる点も見えた。そして徐々に画面内と同じくゾンビ化現象が映画館内でも同様に発生するのはさすがに面白い。
しかし後半はオーソドックスなゾンビ映画っぽすぎるというか目新しさは特になし、映画館内でバイクと日本刀で爆走というアイディアとかはいいけどまあまあ。あとメイキャップのテイストとかストーリー的にもジョンランディスが撮ったマイケルジャクソン"thriller"のＰＶに似てるというか、もはや今作の二年前だからワンチャンパクリかと感じる要素が盛り盛りで既視感あるのかも。なのでなんかあんまり好きになれないなーとはシンプルに感じる、でも謎な背中爆誕悪魔とかは理由明かされないし相変わらず盲目の人物がちょっとキーにはなってるし、しっかりダリオアルジェント味は感じたのは確か。
