スローモーション男

狂った野獣のスローモーション男のレビュー・感想・評価

狂った野獣(1976年製作の映画)
4.8
 めっちゃくちゃ面白い!!!

 『ゴールドボーイ』と同じでヤバい人たちの前にもっとヤバい人が現れてカオスになる映画。

 京都市内を走るバスに銀行強盗2人が乗り、バスジャックをする。しかし、そこには渡瀬恒彦演じる宝石強盗が乗っていて…。

 全編ノンストップのカーチェイスで凄すぎる!!!
 パトカーは何台も壊れるし、爆走している。『ブルース・ブラザーズ』や『太陽を盗んだ男』『スピード』なんかよりも早くにこんなめちゃくちゃなアクション映画を撮ったのがすごい!

あとバスの乗客が癖強い!!!
ヒステリックな女性から、ガミガミおばちゃん、子供二人、チンドン屋の御一行、不倫してる教師と生徒の母親などその化学反応によって一層面白くなってる。さらにはバスの運転手は心筋梗塞を患っており、途中で死んでしまう‼️

二幕構成になっており、前半は川谷拓三と片桐竜二が暴れて、後半は渡瀬恒彦がバスを乗っ取ってしまうのです!渡瀬恒彦、スタントなしでバス運転したりしてるのがすごい!

あと室田日出男が爆笑ですw

結構終わり方が凄いです。客が宝石を盗んで一番悪いのはこいつらだろと思ったくらいです。
1時間10分ほどでこれほど濃厚な作品を作ってしまうのはこの時代の東映にしか出来なかったと思います!