桃子

バルカン超特急の桃子のレビュー・感想・評価

バルカン超特急(1938年製作の映画)
5.0
「安定の傑作」

去年見た映画でレビューを書いていないのは、あと9本。1日2本ずつ書いていけば、あと5日もあれば目標達成だ。1日3本なら3日で終わる~(←たぶん、そう簡単にはいかない) 映画のレビューというものは、鑑賞した直後に書くべきである。でないと内容を忘れてしまうし、印象も薄くなるし、何より筆不精になって書けなくなる。見てすぐが無理なら翌日にでも書けばいいものを、ここまで放置する自分もナサケナイ。トホホ。
さて、この「バルカン超特急」だが、ヒッチコック映画の中でも群を抜いた面白さだ。監督はいい原作を見つける天才!それも自分の趣味にぴったり合っていると思われる原作である。素材を見つけるのも上手い、料理をするのも上手い。安定の“ザ・ヒッチコック映画”だと思う。
列車を利用した策略の物語である。大勢の人物が登場し、彼らは全員いわくありげな人たちで、走行している間は密室状態になる。長距離列車サスペンスというのは、昔から書く側からも読む(見る)側からも魅力にあふれる題材なのだろう。
列車が登場する映画には印象的なものが多い気がする。以前見た「リスボン特急」は、かなりのアクションシーンがあってなるほどなあと思った。私の友人にも鉄道大好きな人がいる。鉄道好きにとってもたまらない映画なのではないかと。
ミステリーとしても最高峰だと思う。伏線があちこちに張り巡らされていて、見終わったらまた最初から見て確認してみたくなる。
私は全く知らなかったのだけれど、リメイクもされているようだ。コメディタッチなのだとか。見比べてみたい気もするけれど、コメディだと違和感があるかも。
桃子

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