キモサベ

レニー・ブルースのキモサベのレビュー・感想・評価

レニー・ブルース(1974年製作の映画)
3.5
レニー・ブルースさえ知らない自分が語るのもおこがましいのですが、ダスティン・ホフマンが彼の半生を演じる伝記映画
一番の収穫は、これまで呼び名は知っていましたが“スタンダップ・コメディアン”という芸人さんのスタイルが本作によってこういうものか、と理解できたことです(もちろん芸風は人によって異なるのでしょうが)
要は、“公”の前だと“はばかられる”言葉をネタにしちゃう・・・それが彼の時代(1950年代後半から1960年代前半とあります)ですと、政治、宗教、人種差別、同性愛、ドラックetc.でした

感想です
観ていてつらいのがこの手の映画
まずは、言葉(字幕なので)が伝わらない、自分が悪いのですけど
ですから、映画の中のお客さんが何を笑っているのかがわからない“つらさ”
次に、自分自身がレニー・ブルースという人を知らない
・・・です
でも、救いもありましたよ
一つは、そのお客さんの中にも「えっ、ここで笑っていいの?」みたいなとまどう姿が映っていたこと
もう一つは、折々に奥さんやお母さんやマネージャーの証言シーンが入ることで、自分の知らないレニー・ブルースという人物像が少なからず浮かび上がってきたことです

そして最後に、やはりダスティン・ホフマンという俳優さんの存在感でしょうか 演技というより“口撃”です
キモサベ

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