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仁義なき戦い 完結篇のOSHOのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)
3.7
広島のヤクザの抗争をリアルに描いた
『仁義なき戦い』5部シリーズの最終章。

この5話で菅原文太がヤクザを廃業する。

ただのチンピラがヤクザになり、小さな組の組長になり、廃業するまで、1945年〜1972年の27年間の物語。

ただ、実際の撮影は2年弱。
1話の冒頭ではただのチンピラにしか見えない菅原文太が、5話ではヤクザの重鎮に見えてくる。
菅原文太の演技は上手い。

ヤクザの抗争は4話まででほぼ終わってるし、5話は付け足し感もあるけど、5話が一番ストーリーがわかりやすいし、これはこれで良かった。

これ以降のヤクザ映画は、北野武にしろ、孤狼の血にしろ、B級ヤクザ映画にしろ、大抵は『仁義なき戦い』の全5話がベースになっている。
ヤクザ映画の金字塔。

日本からヤクザがほとんどいなくなったように、ヤクザ映画も今後さらに減ると思うけど、『仁義なき戦い』から始まるヤクザ映画は日本文化の一つです。

追伸、
・小林旭と北大路欣也はカッコいい。
・千葉真一の役が宍戸錠になっていたのは正直、残念。
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