KINJI FUKASAKU FILMS 32/60
大友が再登場したり(演者が千葉真一から宍戸錠に変更)、シリーズを通して、毎回のらりくらりと老獪な演技をしていた槇原が遂に人生の終焉を迎えたりするなど、一応はシリーズ完結篇という形で物語が進みますが、
正直に言って、仁義なき戦いの一連の物語は前作『頂上決戦』でほぼ完結しており(脚本家の変更理由にもみられる)、この映画は、市民感情や法制化によるヤクザ渡世の移り変わりを表現するなど、終始エピローグ的な物語となっている事は否めません。
ただ、ラストの文太と旭の数分程度の会話は、過去作全ての物語をフラッシュバックさせる濃厚で重みのある良いシーンに仕上がっています。
1~4を観ていれば結果的に5も観なければ落ち着かないですよね、っていうファン向け作品。