喜連川風連

仁義なき戦い 完結篇の喜連川風連のレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)
4.0
物語が次々に畳まれていく。
画面の7割近くは、病院か銃撃か葬儀のシーンで占められている。

これだけ短時間で葬儀のシーンを見る映画は見たことない。

戦中世代から戦後世代へ、世代交代。

第1作目から一貫しているが、美しい争いによる死などない。

広能の「また生き残ってしまった」という顔が全てを象徴する。
終わったと思っても、新しい命とともに、また新しい争いが生まれる。

若者が根絶やしになり、命を張らなかった姑息な奴が生き残る。

どこかの島国の世界大戦のようである。
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