Hideko

二十歳の死のHidekoのレビュー・感想・評価

二十歳の死(1991年製作の映画)
4.0
原題: La Vie des morts
英題: Life of the Dead

2021年 MyFFF出品作品。
52分26秒 ショートフィルム。

20歳の青年 パトリックが散弾銃で顎から頭をぶち抜いたことにより危篤状態となっている中、親戚や友人が家に集まってくる。死とは縁が切れないようなこの家系、多くの人物が自殺や精神疾患などの死因で亡くなっている。

親族の死には驚かなくなってしまったのかどうなのか、皆ショックを隠しながらも冗談を言い合ったりサッカーをしたり…。

生と死…その間に横たわる川は幅広いようで狭いということか。死を恐れながらも死を遠い未来のことと思おうとする人間の憐れと傲慢さ。死は思いの外身近に私たちに忍び寄っている。生は儚い。時に厭世的になるのはやむないとしても、与えられた生を懸命に生きることは私たちの責務であり喜びである。そんな死生観を突きつけられた気がしました。
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