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夏の嵐のoncochiのレビュー・感想・評価

夏の嵐(1954年製作の映画)
2.8
御大ヴィスコンティ監督だったので、面白いのか?と思いましたが、残念ながら私的にはハズレでした。
1866年舞台はベネチア、オーストリア軍がベネチアに乗り込んできます。いきなりオペラのシーンで始まり、もうゴージャス&デコラティブな事この上ない!!コスプレ大好きんには堪らん設定でしたが・・・(笑)


このオペラ会場にベネチアの反乱組織が潜入し、オペラ鑑賞中のオーストリア軍とひと悶着起こすのですが・・・
そんな時に登場するのがヒロイン、リヴィア。年の離れた夫と暮すマダムは反乱軍の従兄弟を助けようとしたのがきっかけで、敵軍オーストリアの将校フランツと道ならぬ恋に堕ちてしまします。
生まれて初めての恋に堕ちたと勘違いした彼女は、従兄弟から託されたベネチア軍への義援金にまで手をつけ、フランツを除隊させ一緒に暮らそうと考えてしまうのです。
ラスト、全てがフランツの策略で騙されたことにようやく気付いたリヴィアは・・・オーストリア軍司令官にフランツを密告し、彼を銃殺刑に追いやり復讐を果たすのでした。

・・・って、このヒロインがとんだ世間知らずのおバカさんやっただけやん?!

こんなストーリーでもヴィスコンティが撮れば、たちまち格調高いコスチュームプレイングになるのが、ある意味スゴイ!!
これだって、夫を裏切り若い男に走る人妻がヒロインなんだから充分に背徳なんでしょうが・・・いかんせん、最初に「地獄に堕ちた勇者ども」を観てしまってるので、チョロイチョロイ(^^;)
最期に愛した人を死に追いやって、気が狂って夜の街を徘徊するヒロインの後姿のショットがありますが・・・最期まで一度たりとも愛する者に、受け入れてもらえなかったアデル嬢が、一人静かに狂っていくのに比べたら・・・チョロイチョロイ(^^;)
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