さく

或る夜の出来事のさくのレビュー・感想・評価

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
5.0
何かもう憎たらしくなるほど完成度高い映画でした。これ以降色んな映画に影響を与えたであろう数々の名シーン、ラストも綺麗すぎるほど綺麗にまとめている。思わず終わった瞬間に「フン!」って鼻で笑ってしまいました。むしろこうした隙の無さこそが私が心底この映画を好きになれない理由です。矛盾するような話になってしまいますが、「このシーン何なんだよ...」とか「ここは好き嫌い分かれそうだなぁ(私は好きだけど」とか一見すると欠点になりかねないようなところが、逆に愛おしかったりしません? むしろそういうところに監督やら役者の個性が出ると言いますか。あんまり完璧に作られちゃうと「フック」が無くなってしまうというか。贅沢な話ですけどね。そりゃ5点満点ですよこんな映画。

ところで、ここからはどうでも良い話ですが、「Walls of Jericho」といえば、プヲタでメタラー(だった)私的は、「クリス・ジェリコ(プロレスラー)」と「Helloween(ジャーマンメタルバンド)」のイメージだったのですが、本作を加えて「三大Walls of Jericho」としたいと思います。だから何なの。
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