ユウ

ライアー ライアーのユウのレビュー・感想・評価

ライアー ライアー(1997年製作の映画)
3.1
コメディ映画の王様ジム・キャリーが演じる異色作。
どんな凶悪犯も無罪にしてしまう天才凄腕弁護士が、息子の願いによって嘘をつけなくなるという物語。

これまで、被告の「無実の罪」を証明し続けてきた主人公は、プライベートにおいても日常的に嘘をついたり誤魔化したりしてきたし、時にそれは公私混同した上での出世術としても発揮されてきた。

そんな中で聞き届けられる息子の「父に嘘をつかないでほしい」という願い事。超自然的なパワーで嘘がつけなくなる主人公。

そのせいで、これまで嘘によって築き、嘘によって絶妙なバランスを保ってきたあらゆる良好な人間関係が瓦解、嘘をつけないこと自体も併せて仕事への影響は甚大だった。

だが彼は天才。
嘘がつけないという逆境の中であっても、真実のみで不法行為を働いた被告を弁護し、彼女の無罪を勝ち取る。
しかし同時に法的な正しさと人々の家庭的な幸せの乖離に苦悩する……

こう書くと少し難しく思えるかもしれないが、嘘をつく事が本当にいけないことなのか?というテーマこそあれど、全体を通していわゆるジム・キャリーらしいドタバタコメディだ。
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