よーだ育休中

ライアー ライアーのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

ライアー ライアー(1997年製作の映画)
4.0
《Liar:うそつき》と《Lawyer:弁護士》を掛けた着想が面白い。「物は言いよう」得意の嘘で成績を挙げていた法律事務所のエース弁護士が、「1日だけ嘘がつけなくなってしまう」というシンプルなストーリー。

「子供の健気な願いが叶う」90年代のハリウッド作品のこういう「根拠や理屈のない魔法」が好き。

得意の顔芸とコミカルな演技でJim Carrey
の独壇場。法律事務所の上司・秘書・裁判官や元奥さんと、誰と絡んでいてもクスリとさせられる。
裁判でクライアントの年齢から不利な形勢をひっくり返すシーンはテンポも良くて特に子気味良い。

字幕はマイルドになっていても×××な単語が散弾銃のように飛び交っていたり、がっつり系の下ネタが散りばめられていても、不快にならず(僕の感性が高校生で止まっているからかもしれないが、、)笑いを誘われた。

最後に流れるNGシーンなんかを見ていると、「わざとふざけてるじゃん!」と思うカットもあり、それでも笑いの起こる現場の雰囲気の良さも垣間見える。楽しい作品は楽しい現場から生まれるのだなぁと。

90分弱という短めな尺の中にも笑いあり。涙あり。最後はハッピーエンディング。観賞後の後味が本当に良い作品だった。