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ライフ・イズ・ミラクルのfreakishsenseのレビュー・感想・評価

ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)
5.0
Unza!Unza!クストリッツァ祭にて久々にスクリーンで観れた。大好きな映画だと再確認。

舞台は1992年のユーゴスラビア。
旧ユーゴの紛争や民族状況や宗教について前知識があった方がより深くこの作品を楽しめるかも。
ユーゴスラビアのサラエヴォ出身であるエミール・クストリッツア監督だからこそ表せる戦争の愚かさと、監督自らがジプシーブラスバンドを組んでいる為に劇中に出てくるブラス隊や音楽の素晴らしさのバランスが絶妙!戦争や内戦の悲惨さを体感してるからこそそれをまじまじと訴えかけるのではなく、悲惨な状況の中でも希望を持って生きていくことを陽気さとユーモアで訴えている感じ。

あとは出てくる動物達のたまらない愛くるしさたるや!主人公のルカファミリーの所にいる猫の表情や仕草もかわいいし、何と言っても失恋して線路に身投げしようとするロバが秀逸!登場するタイミングも泣いてる姿も全部愛しやすい◎

ルカや村に住む人々の鉄道への夢や期待、ルカの息子のサッカーの夢。栄光を諦められないぶっとんだ歌手の妻、家族のあり方。ルカとサバーハの恋...いろんな人間ドラマの伏線がユーモアいっぱいに描かれていて時に笑って、度が過ぎる濃いキャラ達にちょっと引いて、キュンとして 最後はめちゃくちゃ切ないけれど 場面場面を切り取って大好きなシーンがいっぱいあるし、みんなみんな憎めない登場人物ばかり◎

ルカとサバーハが全裸で滝壺に突っ込んで2人で笑い合ってるシーンが大好き!
どんな辛い境遇でも素敵なきらきら笑顔だったサバーハが良かった◎演じているナターシャ・ソラックさんの大ファンになった位に、可愛いらしさしかなかった◎最後は...うぅぅ...

少し尺が長くてだれるけど 元気が無い時とかに良く観る作品。

大きなスクリーンで 観れる機会があって良かった◎東京まで観に行って良かった〜!
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