青山真治のATB300より。
前半は中々退屈だし、さして活劇を撮れる作家でも無いように思うが後半からバチコリ巻き返していく。
特に谷を挟んでの山頂同士の対峙の場面、ヒッピーの跡地での銃撃戦、ラストの線路などが舞台装置として機能しまくっている。
ニック・ノルティの言動が中々の支離滅裂っぷりであるが、帰還兵との設定も合間ってアメリカへの怒りを感じる所も良い。「愛してるんだ俺が助ける」というなんの工夫もないド直球なセリフをぼさっと独り言のように呟いて銃を持って外に出る場面が特に良すぎた。映画のセリフはこんなもんで良い。と思った。