撮影後に少女役を演じていたヘザー・オルークが亡くなったことを反映させた副題が目を惹く第三作。監督は「ゾンゲリア」と「地獄のサブウェイ」(観たい!)のゲイリー・シャーマン。
今作では少女が親戚に預けられ、その住居である高層マンションメインにストーリーが展開。前作・前々作よりもやや地味な作風に終始していますが鏡が目の前の人間とは違う動きをしたりよく見るとオブジェが勝手に動く静的なものもあれば路面に突如穴が開き引きずり込まれたり突如ミイラ化した人間が砕けて中から別の人間が現れるといった動的な恐怖がバランス良く配置されており、後者に至っては駐車場でエンジン音の代わりに猛獣の唸り声のような音を出し人を襲う凍った車が出色で氷で固められた「ザ・カー」のようなシルエットが印象的。
シリーズを締めくくるにはエンディングが少し弱い気もしましたが、評価の低さの割には前作以上に結構楽しめた作品でした。
ナンシー・アレンも出演しており彼女の前で「キャリー」の話題が出るユーモアも有り。