Lila

トゥルーマン・ショーのLilaのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.5
常に私のトップ10に入ってる大好きな映画です。デニーロ漬けになっていたので、ちょっと休憩がてら戻ってみました。

25年近く経ったいま、あの頃よりも更に、現実的に無いわけでもない世界になった気がします。スポンサーだらけの擬似世界、人生がコンテンツ、いつでもどこでも全世界配信。いまでは、無理矢理仕立て上げなくとも、誰も騙さなくとも、YouTuberが自らこの世界観を勝手に作り出して、勝手に配信してます。

後半はショーシャンクのような展開になっていきますが、トドメの最後のシーンが凄くいい。作品全体の振りも全て効いてます。1人の人生にも関わらず、視聴者にとってはただのエンタメコンテンツに過ぎない酷さが浮き彫りです。

ジム・キャリーの全盛期でハマり役。シリアスとコミカルの塩梅が得意技なので完璧だったと思います。顔もシュッとしてるので、主役がお似合いなんですよね。

でも誰より、何より、やっぱりエド・ハリス。あのハット含めて、資本主義の冷徹さの合間に醸し出す父性的愛情、製作者として作品づくりへの拘り、結局どう考えているのかが最後まで分からない雰囲気も合ってて大好きでした。

それにしても、日本がミーハー心のみで訳わからず応援してる国として描かれてるのは気になってしまいます。

In case if I don’t see ya, Good afternoon, Good evening and Good night.
Lila

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