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トゥルーマン・ショーのvoyagerのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
5.0
空想的な設定なのにリアリティを感じる作品だった。おもしろかった。

入れ子構造の中で更にメタフィクションを描くというのは、キャラの言動が置かれているレイヤーの表現(「現実」トゥルーマン・ショーのキャラとしての言動なのか、「劇中」トゥルーマン・ショーのキャラとしての言動なのか、とか?)が大変だと思う。キャラの目線とかモニターみたいな「ふち」を描ける、映像作品ならではの設定なんじゃないか。

ただ、割と早い段階で種明かしがされ、後は「いかに設定を成り立たせたまま話を着地させるか」の時間になっていたように感じた。
また、個人的に『マトリックス』や『フリー・ガイ』が好きだったりオープンワールド(端あり)のゲームに親しんでいるせいか、どこか既視感を覚えたというのもある。

でもやっぱり、「人生まるごとTV番組だったら」という、言うとシンプルだが表現するのが難しそうな設定をスッキリ描ききったすごい作品だと思う!
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