Nana

トゥルーマン・ショーのNanaのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.0
主人公は、マスクなどで有名なジム・キャリー演じるトゥルーマン。

トゥルーマンは保険会社の営業職で働き、妻と平凡に?暮らしている。

ある日彼は、産まれた時から30年間、自分の人生は実は演出されたもので、世界中で放送されていたことを知る。

彼の周りの人物、もちろん妻もエキストラ、トラブルなどもドッキリのような、フェイクだったのだ。

そして もちろん両親も。

出産を望まない母親×TV局で養子縁組を結び、なのでトゥルーマンはいわゆる孤児になるのだ。

24時間365日、制作陣は尽力し、彼の生き様を何台ものカメラでモニタリング。

彼は、何かがおかしいと思った。

妻メリルに白状させ、幼い頃からトゥルーマンと過ごした偽りの妻メリルは、泣き叫び、もう無理!いくら仕事でもあんまりだわ!とKO。

そんなときにトゥルーマンは、亡くなったと思っていた父と再会する。

父はクルマでどこかに連れ去られた。

もちろんこの父も、先述した、TV局側が用意した人物だ。
種はこの男性のものかもしれないので、正確には産みの父というわけだ。

トゥルーマンが図書館で出会った女性、シルヴィアは、TV局に講義の電話をした。

彼が可哀想だ、自由にしてあげて、と。

シルヴィアは、彼と出会った際に、彼に忠告してあげた。

トゥルーマンはそこから注意深く、周りの行動を監視するようになり、妻や友人が会話中などに不自然に商品の説明を挟んでくることなどに疑心暗鬼になった。

この番組はCMブレイクがないため、番組の中で、トゥルーマン・ショー通販の物品を紹介していたのだ。

そこから、成功だと思っていた制作陣たちは異変を察知。

なんと彼は逃亡に成功したのだ。

30年を迎えたこの番組のためだけに創られた、アメリカの離島シーヘヴンの、固く囲われた島から。

水恐怖症のトゥルーマンだったが、船での脱走を試みた。

制作陣は天候を変え、嵐にした。
船も転覆させた。

天候を変えたり転覆させたり、そんなことまで出来るのかと。

空も、海も、人工のようだ。

時間が経ち、空は晴れ渡った。
澄み切った青空に白い雲。

トゥルーマンは、ようやく解放されるのかと安堵したその時。

『ドカン!!!』

なんと船は壁に衝突。

そう、ここは囲われた島なので、脱走は不可能だったのだ。

広い太平洋に見えた海も、全て作り物。

しかしそこに、【出口】と書かれたドアが。

「外の世界より真実があるのは私が創った世界だ。周囲のウソやまやかし…君の今いる世界には危険がない。」
「私は君が生まれた時から全てを知っている。君がどんな人間であるかも分かっている。君は逃げ出せない。」

と言ったプロデューサーのクリストフに対し、トゥルーマンは、

『頭の中は撮られていない!』

更に、
『おはよう! そして会えない時のために、こんにちはとこんばんは!おやすみ!』
とお決まりの言葉を残して、ドアの向こうへと消えていきます。

この言葉、彼の口癖だけど、ユーモアがあって素敵だな~と思った。

トゥルーマンに真相を話したたった一人の女性シルヴィアは、彼がトゥルーマン・ショーのセットのドアから出ていくのを テレビで見届け、トゥルーマンを出迎えるため急いで家から出ます。

テレビを観ていた視聴者は拍手喝采でジ・エンド。

後付けになりますが、
太陽も人工のため、太陽を浴びないと生成できないビタミンDをサプリメントで補っていたり、
結婚写真で妻メリルが指をクロスしている(これは、嘘をついたことに対しての神様への謝罪)、
等 トゥルーマン・ショー制作陣の演出が甘い部分もあり面白かった。

実は自分の人生もフィクションだったら面白いなと思うなど。

だけどこれ、人権侵害には値しないのか?甚だ疑問であった。
Nana

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