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トゥルーマン・ショーのshinoのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
3.6
何もかもが創り物の世界で、彼だけがリアル…(´-`).

世にも奇妙な物語のSMAP特別篇がかなり好きなんですが、香取慎吾の「エキストラ」っていう話を思い出しました。

幼い頃、海で嵐に巻き込まれて父親を亡くしたトラウマから、生まれ育った島から一度も出たことがないトゥルーマン。ある日死んだはずの父親が目の前に現れるやいなや、不自然に何者かに連れ去られてしまう…。

どうしてもネタバレっぽくなりますが…要は生まれたときから自分の生活が24時間全世界に生放送ー!!…されているのに気づいていない男の話です(´-`).
ジム・キャリーだからまだ笑える話になっているものの、考えると恐ろしいな…

自分の人生なんて退屈で…芸能ゴシップと同じ原理で、他人の生活を覗き見て安心したり応援したり時に非難したくなる心理は誰にもあるはず。
ましてや愛すべきジム・キャリー演じるトゥルーマンだったら、私だって毎日見ちゃう!映画に出てくるあのかわいいおばあちゃん達並みに毎日楽しみにしちゃう!笑

日常に違和感を感じるシーンは結構怖い。通りすがりの人がなぜか自分の名前を知っていたり、妻がいきなりいつも飲んでるココアの宣伝をし始めたり…そりゃ自分の生きてるテリトリーが全て大掛かりなセットで、食べているもの全てがスポンサー提供の物なんて気づかないよね(´-`)笑

そんな偽りの中でただ一つの真実、シルヴィアという女性に会うために海へと飛び出したトゥルーマン。
最後は清々しい気持ちになる反面、その後の彼の人生の苦悩を考えるとどうしてもすべてがハッピー!とはいかない気がして…
複雑な気持ち拭えない映画でした(´-`).
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