のき

トゥルーマン・ショーののきのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

設定がとてもユニークで面白かった。
全部観た上で是非もう一度観返してほしい作品。冒頭にセットのライトが落ちてきたところとか、スポンサー商品の看板前で不自然にトゥルーマンを止める双子のおじいちゃんとか、細かな点の伏線回収ができて面白いと思う。

トゥルーマンを30年以上見守ってきた視聴者が、外の世界に飛び出したトゥルーマンを見て歓声を上げるラストシーン、みんな番組を楽しみながらも、本物の自由を手に入れてほしいと願っていたことがわかって微笑ましいシーンだった。

今よりももっと働き方の自由とか女性の社会進出とかが少なかった時代に公開された作品だから、当時この作品を観てハッとさせられた大人は多かったんじゃないかと思う。無意識のうちに自分の知っている世界の中だけで生きてしまっていて、自分や周りの人が生きる世界を、まるで作られたセットのように狭めてしまっていることは誰しもがあると思う。

トゥルーマンは常に外に興味をもって諦めずに行動したからこそ、真の自由な人生を手に入れることができた。社会、会社、上司…なんでも自分に合う環境、居心地の良い環境ばかりを探し続けているようでは、一生人に生かされるだけの人生になってしまう。

常にいろんなことに興味を持ち続けて、社会に刺激を受け、刺激を与えられる人になりたい。なー。
のき

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