映画観太郎

トゥルーマン・ショーの映画観太郎のネタバレレビュー・内容・結末

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジムキャリー素晴らしい。
さすが。


リアリティショーが今現在もなお流行っているけれど、もしリアリティショーがリアリティショーだと自覚のない人にフォーカスして作られていたら、という設定。

生まれるところから主人のトゥルーマンを24時間垂れ流し続け、30年間生放送という驚異の人気番組。

それが「トゥルーマンショー」。

CMは一切なしだがスポンサーはいっぱい。
何故ならトゥルーマンをフェイクの世界に生かすために彼の周りの世界は全てがセット。(登場人物も全て役者)番組内で幾らでも商品は出し放題なのでCMも不要という実によく出来たシステムのビジネスなのである。

↑って発想がもうやばい。やばたにえん。

人権侵害もいいとこ笑。
プライバシー皆無。
倫理とは…!ってなる笑笑


こんなものを作ろうというやつもやばいが、これを喜んで見てしまっている視聴者もやばいんだよなぁ、、、でももしほんとにあったら絶対見ちゃう。それが人間の恐ろしいとこよ。。。
自覚のないモラルの崩壊。数の大小の優位性。。。


父親(役)が自分のせいで死んだ時のトラウマ、幼馴染みへの信頼…フェイクなんだけど、フェイクの中にあっても、彼の中に生まれた感情自体はリアル。
(それが唯一救い)

そんなフェイクから抜け出すきっかけになったのは彼を助けたいと思ったエキストラの女の子がいたからこそ。
愛のパワー恐るべし…というかバタフライエフェクト的な?

動いたら何かが変わるかもしれない。
的な。

そんな希望的観測と鼻で笑われそうな甘ったるい、けど100%ないとは言い切れないだろうがバーカ!って言いたくなるような、そんな希望も頂いた。


トゥルーマン、真っ直ぐ育ったまんまでいてくれそうで良かった。