コブラ

キャリーのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

キャリー(1976年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

トラウマ克服チャレンジその2。

無垢さと美しさと不憫さと恐ろしさと高速回転する“ろくろ”の上でも平然とロマンスをかます特異な三半規管が同居するキャリー•ホワイトというキャラクターをスクリーンに顕現させたシシー•スペイセク讃歌。

以外の配役もとても良い。トラヴォルタ&N.アレンの瑞々しい憎たらしさ、W.カットのチャラみ、エイミー•アーヴィングの初々しさ、そんでなんと言っても“毒親の話の通じなさ”を体現したパイパー•ローリーのゲンナリ感は筆舌に尽くし難いので筆を折って舌を抜くレベル。


キャリーは難しい映画だ。

無反省の憎ったらしいガキ共と無関心の大人達を皆殺しにしてイェーイ!!🎉

っていう貯めに貯めた黒い情念の大解放にエクスタシーを得るのと同時に、その“貯めの過程”をじっくりねっとり生々しく描写するデ•パルマのサディスティックなカメラに割とマジで喰らってしまう。

なんで観るとライフが削られる。正しくそれがこの映画のパワーなんだけども。

毒親でも何でも良いからせめて母親くらいはキャリーの事をさぁ、、、っていつも思う。キャリー死ぬのはしゃーないにしても絶望させて死なすのはやめてくれ。それは効く。あまりの居た堪れなさに有休申請してしまう。

今回もやっぱりしんどくて3日くらいかけて観た。トラウマチャレンジは完全失敗😔



追記
「血塗れスッキリ顔のダブルピースでアイリス•アウト」という、「キャリー生存√(©️いのさん)」ハッピーエンドを夢想する術を開発したからこれからの鑑賞は少しは楽になると思いますがー。
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