吉良吉影

キャリーの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

キャリー(1976年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

終始胸糞が悪いイジメが続く中でキャリーに同情をしていたが、終盤のプロムのシーンからそれが恐怖に変わった。序盤から確かに気味が悪く不思議なオーラがあったが、血を浴びせられて目を見開いたキャリーはまるで悪魔や魔女そのもの。母親やいじめをしていたクラスメートが最後には罰を受ける勧善懲悪な話であるが、キャリーは全く救われていないように感じたため、尚更胸糞悪さが残る。
テレキネスは宗教的な話なのかがいまいち分からなかったが、あそこまでの暴走を見ると人間を超越した存在だったと感じられる。

デ・パルマらしいサウンドや映像の撮り方、特に家の崩壊の場面は圧巻。やっぱりスティーブン・キング原作のものは、ジャンプスケアでひたすら怖がらせるのではなく、『シャイニング』のように人間の本質的な怖さを描いた方が面白い気がする。

「胸糞悪かったので評価は控えめで、、」
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