あれ、こんながっつりミュージカルだったっけ。
まだ気持ちが入ってないのに最初から音楽が大仰すぎて面食らう。
『オペラ座の怪人』ほどの名曲はなく、ほとんどのメロディが耳に残らない。
歌曲賞もマドンナじゃなかったら取れていたかどうか。
ジョナサン・プライス歌うんだ！
バンデラスのパートが多くて歌声を堪能できた。
初めて買ったアルバムが“Like a Virgin”で、今でもヘビロテで聴いてるくらいマドンナは好きだけど、もっといい楽曲があれば最高だった。
全編ミュージカルなので、政治的背景はかなりざっくり。
常に上を目指すしたたかな女。
それがいつしか国を愛する聖女に祭り上げられる。
どの分野でも頂点で亡くなった人はいつまでも堕ちることはない。
エバを神聖化するだけでなく、彼女を揶揄する人物を入れることで物語に二面性を出したのは良かった。
