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復讐のハイウェイ
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『復讐のハイウェイ』に投稿された感想・評価

yoshi

yoshiの感想・評価

3.5
B級映画に愛の手を。
幻魔大戦とバンデットQ、バタリアンとコマンドーなど、昔はお目当ての作品より、同時上映でおまけで見た方が面白かったと言うことがありましたね。これは確かクローネンバーグ監督の「戦慄の絆」の同時上映の映画でした。大当たりというほどではないのですが、なぜか印象に残っている作品です。

原題は「freeway」
グーグルで検索すれば、海外ページに飛びます。
残念ながらDVDは発売されておらず、このFilmarksでも、私のこのレビューを書く前は見た人はたったの1人でした。

自分の思い出に残っている映画で、誰も見てないものを見つけると、かわいそうになることがあります。

この映画はタイトル通りのお話です。

ロサンゼルスのフリーウェイ上で、無差別にドライバーを狙撃するシリアルキラーに、夫を射殺された看護婦が復讐を決意。
元刑事の協力を得て、犯人を誘き出そうとするシンプルなもの。

ラジオで電話相談室をするDJの元に「旅人」と名乗る不気味な男から電話が掛かってくる。
彼は神に変わって人間に粛正を代行するという。DJはおかしな奴だ、まともに相手はできないなと、表面通りの答えをしてあしらった。

しかし実際に予告通りの殺人が起こる。

その頃、ハイウェイで愛する夫を目の前で射殺された看護婦のサニー(ダーラン・フリューゲル)は一人調査を進めていた。

警察の捜査はずさんで全く当てにならないからだ。
毎晩のように悪夢を見て、精神科医に通っても、医師は「早く忘れなさい」と親身になってもらえない。

またもハイウェイで射殺事件が発生。
旅人はラジオの電話相談室こう告げる。

「罪人どもに特権を与えてやる。自らの血で路を赤く染めるという特権だ」

犠牲者が自分の病院で死亡するのを目の当たりにしたサニーは、自分で事件を解決する事を決意する。

聞き込みをして行く中で、彼女と同様に妻子を殺害され、警察と人生に失望してヤサグレた元刑事(ジェームズ・ルッソ)と知り合う。
喧嘩しながらも事件の被害者同士、支え合って捜査して行くようになる。

傷を舐め合うように、お互いの寂しさを埋めるように肉体関係を持つが、恋愛に至らないのがドライで良いです。
2人の目的はあくまでも復讐なのだ。

その間にも、電話相談室に次々に殺害予告を入れる殺人鬼。
自身を「神のしもべ」と称し、女子供見境い無く殺害。

ヨハネの黙示録をつぶやきながら、一家団欒を楽しむドライブ中の親子に、彼がいきなり銃口を向けるシーンは戦慄が走る。

なかなか姿を現さない犯人。
彼が操る車が背後から不気味に登場します。
「激突」や「ヒッチャー」に似た恐怖感がありました。

運転中の父親が撃たれ、泣き叫びながら車の中を逃げ惑う女の子。
そこに向けられる銃口のアップ。
かなり怖い演出です。

犯人の正体が元神父というのも衝撃的。
懺悔を聞きすぎたのか、人の罪を知り過ぎ、許せなくなった聖職者の発狂。

夫を殺された妻の復讐。
妻子を殺害された男の復讐。
人々への希望を打ち砕かれた神父の復讐。

それぞれの想いが交差する、ハイウェイでの復讐劇。

「復讐のハイウェイ」
この邦題は単純だけど、なかなか的を得た題名かと思う。
原題は「フリーウェイ」の一言。
そりゃあヒットしない。

かなり地味ながらも、傷ついた人間のそれぞれの事情を描いていて、私は好きな作品です。

ラストは誰もが想像できる展開です。
80年代らしく悪は滅びるのですが、その後の主人公の人生の目的はなくなってしまうのです。

復讐は果たされるものの、残された者の人生を考えると、とても虚しくなります。
復讐は何も生み出さないという、切ないラストです。

復讐に燃えるものの、思い悩む主人公のサニー。
演じるのはダーラン・フリューゲル。
「ロックアップ」でスタローンの恋人を演じていた女優さんです。
元モデルだけあって、とても足が長く、スタイル抜群。悲しげな瞳が儚くてセクシー。不幸な女がよく似合います。

サニーを助ける元刑事にジェームズ・ルッソ。「ワンスアポンアタイムインアメリカ」で主人公たちの少年時代、敵対するグループのリーダーを演じていた人です。
80年代は小綺麗なヒーローが多かったが、不精髭がよく似合う渋い俳優さんです。

そしてなんといっても
悪役が素晴らしい!

ヨハネの黙示録第11章を基に自らを神のしもべと称し、神のお告げに従いハイウェイで銃撃を繰り返す元神父の異常者。

演じるのは、ビリー・ドラゴ。
「アンタッチャブル」でしつこい殺し屋ニッチェを演じていた方です。
あの映画のラスト、白いスーツで裁判所で大暴れした挙句、エリオット・ネスにビルの屋上から、突き落とされるあの方です。

ご存知でしょうか?
爬虫類のような顔の作りで感情が感じられないガラス玉のような瞳。
表情を全く変えずに、罪のない人を殺害し、銃撃戦ですら瞬き1つしない。

今作では神父の服に身を包んでいるために、まるでこの世のものでは無い存在に見えます。
「死の天使」と表現するべきでしょうか?
黙ってそこに居られから、本当に怖い。

「羊たちの沈黙」以前の映画なので、サイコサスペンスが流行する前。
本当に異常者に見えたので、無茶苦茶怖かった思い出があります。

有名映画サイトにもユーザーレビューは全くなし。

知られていないB級映画に愛の手を。

でも、誰も知らないから「いいね」は来ないだろうな。
もし見たという人がいたら、コメントください。
木

木の感想・評価

2.0
同時上映「戦慄の絆」@ロッポニカ千葉