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ポチの告白のThousandのレビュー・感想・評価

ポチの告白(2006年製作の映画)
4.2
過去鑑賞。
警察の腐敗ぶりが描かれている。
警察幹部の命令で部下の警察官達が動いていくわけで幹部の判断や人間性にかかってくるのだが、幹部が軒並み悪に染まっているときている。悪に染まった人程出世で引き上げられる仕組みなんだろう。
よく警察はヤクザ以上にヤクザとか言われてるけど、この映画観ると納得ってかんじ。しかも公務員として税金から給料や退職金もらってる立場でやってるんだから悪質極まりないのだ。

幹部がダメだから組織全体のモラルが低下し、最初は正義感に燃えて警察官になった若者達も流され事なかれ主義で言われるままにするしかなく、正義感の強い人程絶望して辞めていくのではと思う。

 私は仙波敏郎さんという現役の警察官だった時に警察内部の不正を告発した方を数年前に知った。内部で隠密に行われる不正は拒否し続け現役ながら告発した事で針のむしろ状態で仕事を干されながらも定年まで勤め上げた強くて立派な方。でも警察官なら仙波敏郎さんの考え方や行動が普通でないといけないはず。

政治も司法も警察も、少しずつでも正常化していかないと、あまりにもおかしな事が横行しすぎている。
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