ふくやん

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のふくやんのレビュー・感想・評価

3.1
太平洋戦争の「サイパンの戦い」を舞台にした作品。

序盤の戦闘シーンは見応えがあった。よくある「叫んで走るだけ」の勢い任せなやつではなく、ジワジワと歩兵が浸透していく迫力のある「突撃」だった。

主人公は実在した士官で、作品そのものは楽しめる。しかし、あくまで遊撃戦が主体のため、序盤のような大規模な派手さは期待しない方が良い。

主人公の映り方が実に良く印象的だった。
とく終盤のシーンでは毅然とした場面に高潔さすら感じられ、優れた統率力を有していた素晴らしい人物だったと感じさせる。

ペリリュー島を舞台にした某漫画を愛読されているならば、比較してみても面白いと思う。