るる

冬物語のるるのレビュー・感想・評価

冬物語(1992年製作の映画)
4.1
本当、普通に考えたら主人公フェリシーやべえな、っていう話なんだけれども。最初こそ、振り回されてる娘可哀想でしかないなーとか思ってたんだけれども。
自分の信条に、もしくは心情に真っ直ぐに生きて、スパッと決断するときはする、その姿は何だかカッコよく見えてくる。周りは振り回されて大変だと思うし同情すらしてしまうけれど、それを怒るわけでも抑えつけるわけでもなく、最後にはちょっと応援すらしてるんじゃないか、みたいな、周りの優しさと愛もあってこそのラストだからねこれ。そこんとこをフェリシーはちゃんとわかっててほしい。頭悪いからわからないかしら…
あまりにも出来すぎたハッピーエンドだとしても、映画なんだからいいじゃないの。偶然でも運命でも、信仰でも信条でも何だっていい、夢くらい見せてよ、が結構な確率で叶うのがロメール。
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